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中国国家航天局(CNSA)の衛星打ち上げ用三段式固体燃料ロケットの3号機。
3発目という意味ではなく、長征の第三世代という意味である。
長征3A号(CZ-3A)では、第一段・第二段にテトラニトロキシド(NTO)と非対称ジメチルヒドラジン(UDMH)、三段目に液体酸素と液体水素を推進剤に用いている。
長征3号(CZ-3)は高度200kmの地球低軌道(LEO)に4.8トン、静止トランスファ軌道に1.4トンのペイロード投入能力を持つ。
後継である長征3A号(CZ-3A)は地球低軌道(LEO)に7.2トン、静止トランスファ軌道に2.5トンの投入能力を持っている。
米ロと同様、中〜長距離核ミサイル開発と並行して開始されたもので、二段式ロケット長征2号に三段目を付けて作られた。
元となったミサイルは、当然、対日核ミサイル、対米核ミサイルである。
このうち後者の事故を紹介する。
1996(平成8)年2月14日、「インテルサット708」を載せた長征3B号(CZ-3B)は打ち上げ直後に制御不能となり、あらぬ方向へと飛び、西昌発射基地(射場)近くの一般居住地に墜落炎上した。
燃料のヒドラジンで街や人は溶けてしまい墜落現場の街は壊滅、死者数すら不明な状況(公式には民間人死亡者500名以上)という宇宙開発史上最大の惨事となった。
宇宙開発競争初期のソ連でもここまでの事故はなく、支那当局は外国人の関係者らを5時間に渡って隔離したうえ、軍による証拠隠滅を図ったが、墜落現場をバス車両内から盗撮した映像が流出したため事実が明るみとなってしまった。この事実は、ディスカバリーチャンネルでも放送され、世界に広く知られている。
支那政府の発表した墜落原因は「突風」とのことである。
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