膀胱の機能障害(機能障礙)で、膀胱に貯まった尿が、腎臓側に逆流してしまう疾病のこと。
腎臓で作られた尿は、腎盂、尿管を通り膀胱に貯まった後、排尿時に尿道を通り排泄される。正常ではこの通り道は一方通行であり、膀胱に貯まった尿が腎臓側(尿管や腎盂)に逆流することはない。
しかし尿管の逆流を止める力が弱い場合、膀胱尿管逆流症となる。
次のような原因が考えられている。
膀胱尿管逆流症があると、膀胱内に入り込んだ細菌が逆流した尿に乗り腎盂、腎臓まで上がってきてしまい、腎盂腎炎を罹患する可能性がある。重篤な場合は水腎症や腎不全を招いたり、あるいは敗血症を引き起こし死に致ることもある。
また腎盂腎炎を繰り返すと腎瘢痕(じんはんこん)と呼ばれる腎臓の傷を作ることになり、腎機能低下の原因となる。
次のような症状を自覚することがある。
腎盂腎炎を併発した場合は、発熱や腰痛を伴う。
逆流防止のための手術がある。
自然治癒することもあり、その見込みがあるときは抗生物質を投与することで腎盂腎炎を予防しながら経過観察となるが、自然治癒の見込みがない場合や抗生物質で腎盂腎炎を抑えきれない場合には手術が必要となる。
排尿時膀胱尿道造影(VCUG)などによって行なわれる。
具体的には、尿道に無菌的にカテーテルを挿入し、15〜20%程度に希釈した造影剤を透視下で膀胱に注入して、尿管への逆流の有無の確認をする。
また、逆流は排尿時のみに見られることもあるため、膀胱充満後にカテーテルを抜去し、排尿時も観察を行なう。
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