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注射のうち、薬剤を筋肉内に注入する方法。
一般に、皮下注射より吸収が速い。海外では一般的で、筋肉注射を嫌う日本でも皮下注射では痛みが強すぎる薬剤は筋肉注射が行なわれる。
欧米では筋肉注射が前提なのでワクチンなども筋肉注射となり、それを輸入した日本でもそのワクチンは筋肉注射が行なわれる。
筋肉注射の際は、腕には絶対に力を入れず、ぶらんとさせておくことが必要である。
そうしないと、注射針で橈骨神経という重要な神経を串刺しにする事故が起こりかねず、その場合は最悪で麻痺などの後遺症が残る。
刺した際にビリッとした痛みがないかどうか聞かれることがあるが、もし万一した場合には必ず伝える必要がある。
神経や血管の少ない場所が選ばれ、主な場所は、上腕部、殿部、大腿上部である。
通常は上腕部の上腕三角筋の中央に注射される。
古くは、殿部に注射されており、クラークの点、四分三分法、ホッホシュテッターの部位といった注射部位の適所が存在したが、現在、臀部への筋肉注射は推奨されていない。
小児、特に3歳以下の幼児は大腿四頭筋拘縮症、殿筋拘縮症、三角筋拘縮症などが起こる可能性が多いことから部位の選定には注意が必要で、筋肉の発達が比較的よい大腿上部が選ばれることがある。
筋肉注射で使われる注射器の針は、意外と長く、標準は25mmのものである。
肩に刺すことを前提とし、BMI18〜19以上では1インチ(2.54cm)を最後まで垂直に刺すと三角筋の中に到達し骨には達しない。なお、これ以上痩せている人は5/8インチ(1.59cm)のものを、逆に肥満体の場合は1.5インチ(3.81cm)の針を使うことが検討されるという。
一般に、筋肉注射は痛い。注射後、痛みが通日残るのが通常である。
ただこれも、針を垂直に刺す分、知覚神経が多い皮膚に近い部分を最短距離で通り抜け、また筋肉には知覚神経が少ないことから、痛みは少ない方とされている。針を斜めに刺す皮下注射の方が痛みが強いことになる。
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