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火山ガスや鉱泉などに含有する成分。毒性が強い。
濃度ごとの特徴は次の通り(薄→濃、1000ppm=0.1%)。
濃度 | 特徴 | 資料 |
0.00041ppm | 嗅覚閾値 | 嗅覚測定法安全管理マニュアル |
0.02〜0.2 | 大気中濃度の規制基準 | 悪臭防止法施行規則 別表第一 |
10 | 立入禁止濃度 | 労働安全衛生規則 第五百八十五条 |
1000〜 | 即死 | MSDSでは800ppm(LC50、5分) |
1000ppm以上では、一呼吸、長くても1分以内に意識を喪失するとされる。
実際に、温泉の駐車場脇の窪地で高濃度の硫化水素が発生し、一家全員が死亡するという、痛ましい事件も発生している。
なお、「即死」とはされているが、実際にすぐに死ぬわけではない。硫化水素の死因は実際的には窒息死であるので、ここから実際に死ぬまでには数分かかると思われる。
かつて、箱根の大涌谷には「硫化水素感知判別表」なる看板が立てられていたとされている。
その内容から、「不謹慎だ」などの苦情を受ける等し、今では撤去されてしまったそうである。
注意
この附近は、火山ガス(有害ガス)の噴出地域
です。危険ですから 立ち止まったり、食事など
をしないよう充分注意してください。
硫化水素感知判別表
硫化水素濃度 感知度 避難基準 (ガスのこさ) からだにかんずるていど どうしたらよいか 1 5〜8PPM 気持のわるいにおいがします なるべく立ちどまったり
しないでください2 80〜120〃 においを強く感じます ここからとおざかって
ください3 200〜300〃 においは強くないが 目、はな、のど、に
強いいたみを感じますここから「ただちに」
とおざかってください4 500〜700〃 中毒をおこします 覚悟してください 5 1000〜1500〃 死亡します あきらめてください 神奈川県箱根 公園管理事務所
神奈川県小田原保健所
この最後があまりにも画期的だったためVOWで紹介され、その影響で抗議が殺到。最後は撤去されることになったようだ。
実際、硫化水素は危険で、火山で発生した硫化水素で死亡した例には枚挙にいとまがない。中毒を起こす危険性があるが故に立てられた看板であり、「不謹慎」とされた表の下の方は客観的・科学的に正しい。とはいえ、「死ぬ」と書いてなければ死人は出ない、「絶対安全」と言えば手抜きでも事故は起こらないという言霊を信仰し科学を解さない人達が多い我が国ではこのような看板は許されないのであった。なお、硫化水素は火山の近くなど、自然界に多く存在し、人工的に作られた硫化水素と毒性は変わらない。
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