光度階級がⅥとなる天体。主系列星(光度階級Ⅴ)と比べ、同等の温度(スペクトル型)であるときに光度が数分の一程度と暗いもの。
温度から、大きく次の二種類に分かられる。
この二つは「主系列星より暗い」という共通の特徴を持つだけで作られる過程は異なっており、相互の関連性はない。つまり名前は同じ準矮星だが異なる天体である。
高温準矮星はB型準矮星とも呼ばれ、主系列星よりは暗いが白色矮星のように高温でコンパクトな天体である。ただし白色矮星ほどに高密度ではなく、また白色矮星より明るい。
連星系を構成していたうちの赤色巨星が、中心核でヘリウムの核融合を始める前に外層の水素を相方に剥ぎ取られたりすると誕生すると考えられている。
低温準矮星は太陽に近い温度の準矮星である。銀河系であれば、銀河ハローなどに見られる。
銀河ハローに分布する恒星は、古い種族Ⅱの恒星が多く、こういった恒星は水素とヘリウムの割合が高く重元素の割合が少ない。このような恒星は天体内の透明度が高いため主系列星と比べると小型かつ高温になりやすいとされている。
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