朝鮮の漬け物。現在ではキムチをいうが、その原型は全く異なる漬け物である。
元々は、九州の漁師たちが食べていた、白菜を唐辛子で漬け込んだ保存食が「朝鮮漬」の原型とされている。但しこれはキムチとは全く異なる、薄味の、白菜のピリ辛漬けである。これは今もキムチと区別するため「朝鮮漬」の商品名で販売されている。
当時、漁師や漁民たちの持病として脚気が恐れられていたが、この漬け物は脚気に効果があったため食べられていた。これは唐辛子に豊富に含まれるビタミンB1が有効成分である。
これが、唐辛子と共に朝鮮に伝わった結果できたものがキムチであり、それまで朝鮮に存在したものは単なる野菜の塩漬けであった。つまり、朝鮮漬とは、正確には「九州漬」とも言える。
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