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幹線の許容電流(電線の太さ)は負荷の定格電流の総和によって決定するが、負荷に電動機がある場合は始動時に大電流が流れるため余裕を持たせる必要がある。
電動機の定格電流の総和IMが、その他の負荷の定格電流の総和IHより小さいか等しい場合(IM≦IH)、幹線の許容電流IWは次の通りである。
IW≧IM+IH
一方、電動機の定格電流の総和IMが、その他の負荷の定格電流の総和IHより大きい(IM>IH)場合、IMに対して需要率を乗じる必要がある。IM≦50Aの場合は125%、IM>50Aの場合は110%とし、次のように求める。
IM≦50Aの場合、IW≧1.25×IM+IH
IM>50Aの場合、IW≧1.1×IM+IH
需要率は、(最大需要電力/設備容量)×100〔%〕であり、需要率が指定されている場合はその値を乗じて求める。
幹線を保護するために設けられるのが過電流遮断器である。従って、過電流遮断器の定格電流IBは、幹線の許容電流IW以下(IB≦IW)にする必要がある。
ただし、負荷に電動機が繋がっている場合、次のいずれかとする。
IB≦3×IM+IH
2.5×IW<3×IM+IHの場合は、IB≦2.5×IW
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