血液の混じった尿のうち、含まれる血液の量が肉眼では見えない程度の僅かな量のもの。
健康人であっても、尿中に1日あたり約2万個の赤血球が排泄されると言われている。
しかしもし尿路に異常がある場合、この量が増加する。
量が顕著に多くなれば尿の色調が変化するため肉眼でも分かる「血尿」となるが、ごく僅かな量では赤くはならない。検査では試薬を用いて反応を見ることで、僅かな血液の混入を確認する。
尿中の赤血球量が増えるのは、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に何らかの異常が生じている場合となる。ここでの炎症や腫瘍、あるいは結石といったものの発見の手がかりとなる。
尿潜血を来たす疾患は血尿と同じで、大きく分けて次のようなものがある。
試験紙を尿に浸すことによって検査する方法。
簡単なテストなので偽陽性も多い。ここで異常が見られる場合は次の尿沈渣をする。
尿を顕微鏡で観て、赤血球の数を数える検査。
赤血球数が一定数を超えている場合、潜血「陽性」と判断する。
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