生命維持に必要な臓器の機能が同時に失われることによる症状。死因となることが多い。
生物は、死の直前は誰もが多臓器不全となる。例えばもし心臓が停止すれば、脳や臓器の細胞は酸欠で死亡しその能力を失う。従って従来は、多臓器不全から死は不可分なほど短期間で移行するものであった。
しかし日本のように高度医療を持つ国では、救急医療の発展により、このような致死的な状況でも生命が維持できるようになった。もって臓器の殆どが修繕不可能なほどに痛んでいてもすぐには死亡せず、「多臓器不全」という状態を長く保持することができるようになった。
結果として、死因が多臓器不全となる事例が生じるようになっている。
多臓器不全とされるが、多臓器とはどの臓器を指すのか。
獨協医科大学越谷病院麻酔科の奥田泰久教授の説明によると、次の通りである。
多臓器不全とは、生体が様々な過大な侵襲を受けた後に中枢神経、心臓、肺、肝臓、腎臓、消化管、凝固系、免疫系、代謝系などの生命を維持するために必要な複数の重要臓器や系が関連性をもって同時または短期間に、連続的に機能不全に陥った病態であります。
心臓や肺は機械で維持し続けたとしても、肝不全や腎不全などを連鎖することで死因になることが多い。
死因が多臓器不全とされる場合は、大抵は「がん」である。
稀に、大腸菌O157のような細菌感染によることもある。
不整脈などで倒れても、人工呼吸器などで短時間だが生命維持は可能となった現在、その間に多臓器不全が進み死亡するような例もある。
コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます
▼機能別検索
人気検索語
最近の更新語
今日の用語
おまかせ検索
▼別の語で検索
▼索引検索
カテゴリ検索
全グループ一覧
全プラグイン一覧
このサイトについて
趣旨・概要
参加の案内
ダウンロード