国鳥

読み:こくちょう
外語:national bird 英語
品詞:名詞

国の象徴として定められた鳥のこと。

目次

国旗国歌と同様に、その国を象徴するものとされる。

国花などと比べると、定めている国は少ない。

日本の国鳥

日本では雉(キジ)。理由は、繁殖力が強く、美しく、そして美味しいからとのことである。

1947(昭和22)年に日本鳥学会が指定したものだが、これを定めた法律などはなく、慣習による。

現時点では、ニッポニア・ニッポンの学名で知られる(トキ)は国鳥の指定がない。

このほか、各県で県鳥が定められている。

世界

知られる範囲では、次のような国が国鳥を定めている(各地域ごとに50音順)。

アジア、太平洋

  • インド: 印度孔雀(インドクジャク)
  • オーストラリア連邦: エミュー
  • スリランカ民主社会主義共和国: セイロン野鶏(セイロンヤケイ)
  • 大韓民国: 鵲(カササギ)
  • 台湾: 山娘(ヤマムスメ)
  • 日本国: 雉(キジ)
  • ネパール連邦民主共和国: 虹雉(ニジキジ)
  • パプアニューギニア独立国: 極楽鳥
  • ブータン王国: 渡鴉(ワタリガラス)

アフリカ大陸

  • ウガンダ共和国: 冠鶴(カンムリヅル)
  • 南アフリカ共和国: 羽衣鶴(ハゴロモヅル)

欧州

  • アイスランド共和国: 白隼(シロハヤブサ)
  • アイルランド: 都鳥(ミヤコドリ)
  • イタリア共和国: 鳩(ハト)
  • オーストリー共和国: 燕(ツバメ)
  • オランダ王国: 箆鷺(ヘラサギ)
  • グレートブリテン及び北アイルランド連合王国: ヨーロッパ駒鳥(ヨーロッパコマドリ) (ロビン)
  • スウェーデン王国: 黒歌鳥(クロウタドリ)
  • デンマーク王国: 雲雀(ヒバリ)
  • ドイツ連邦共和国: シュバシコウ (ヨーロッパコウノトリ)
  • ノルウェー王国: 胸白河烏(ムナジロカワガラス)
  • フランス共和国: 鶏
  • ベルギー王国: 長元坊(チョウゲンボウ)
  • ルクセンブルク大公国: 菊戴(キクイタダキ)

アメリカ

  • アメリカ合衆国: アメリカハクトウワシ
  • グアテマラ共和国: ケツァール
  • ドミニカ国: インコ
  • ドミニカ共和国: ヤシドリ
  • トリニダード・トバゴ共和国: 猩猩朱鷺(ショウジョウトキ)
  • ベネズエラ・ボリバル共和国: ツリスドリ
  • メキシコ合衆国: カラカラ

扱い

国鳥などと大仰な呼び方をすると、法律などで手厚く保護されていそうではある。が、現実には、必ずしもそうではない。

日本では法制化されていないのみならず、雉は狩猟鳥であり、毎年数十万頭が狩られている鳥であり、美味しいので人気がある。

オーストラリア連邦では国鳥エミューはありふれた料理であり、フランスの国鳥である鶏は家禽である。

用語の所属
国の象徴
関連する用語

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国蝶
国樹
国獣
県鳥

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