電離した水素などが電子と再結合したときに放射される光と、それによる輝線スペクトルのこと。
ガス星雲の近傍に強力な紫外線源があると、ガスの原子は紫外線によって電離し、イオンになる(光電離)。
その一方で、電離の際に生じた自由電子はイオンと結合し、イオンを電離していない状態や中性の原子に戻す働きをする(再結合)。
高温の紫外線源(白色矮星など)の近傍のガス中では、この光電離と再結合が釣り合った状態になっている。
イオンと電子が再結合する場合、一般にエネルギー準位の高い状態で再結合する。
そして、結合後に光を放射しながら低いエネルギー準位に落ちてゆき、やがて基底状態となる。この間に放射されるスペクトル線が再結合線である。
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