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電気的接点を用いずに電力を供給する技術の総称。非接触給電、無接点給電などとも。二次電池の充電を前提としたものは、ワイアレス充電や非接触充電などともいう。
無接点で、充電器に置いておくだけで充電できるものは以前からあった。
コードレス電話機の子機や、充電式シェーバーなどで採用される例が多かったようだが、コストダウンのためか、普及することなくほぼ絶滅した。
その後、スマートフォンの充電の煩わしさを改善することを目的に、この技術は復活を遂げることとなった。
名称が一定していないため、同じ技術でも様々に呼ばれている。
古くから使われている技術が電磁誘導方式である。
効率は良くないが、たまにしか使わないコードレス電話機の子機や、1日に1回しか使われない充電式シェーバーの充電には充分だったため、古くから地味に使われていた。
スマートフォン向けとしては、日本勢のQiが電磁誘導方式でロケットスタートを切り、この分野では世界的に一定の普及を遂げることとなった。対抗技術は複数あるが、いち早く実用化できたことがQiの強みである。
このため出遅れ組は、技術優位性で対抗するしかない。
PMAはIEEE標準化部会の内部組織として設立された。デュラセルやスターバックスなどが参画している。
Qiと同じ電磁誘導方式を採用しており、このためQi/PMA両対応のレシーバーICも開発されている。
GoogleやAT&Tなど、キャリアやサービス提供者が主として採用している。ただし、Googleの「Nexus 6」はQiを採用している。
QUALCOMMは磁界共鳴方式の「WiPower」をQiへの対抗とする計画だった。
対抗勢力は、Alliance for Wireless Power(A4WP)を結成、サムスン電子とQUALCOMMを中心として、WiPowerの技術を取り入れて対抗技術を実用化していく方針である。このようにA4WPは、主としてベンダーが参画している。
2012(平成24)年に発表されたが、この時点で既にQiは加盟社が100社を超えている。Qiに対する優位性としては、Qiと比してより長い給電距離と、一つの充電器で複数の機器の充電が可能な点が挙げられている。
小型機器向けの給電技術は、ブランド名を「Rezence」としている。
Qiの対抗となる、出遅れ組の二つは2014(平成26)年2月11日(米国時間)、規格の一本化で合意した。さらにその後、2015(平成27)年中頃に団体も統合することとなった。
PMAは電磁誘導方式、A4WPは磁界共鳴方式と全く異なる方式であるが、各々単独でのシェア獲得を諦め共闘する方向としたようである。
合意では、各々次のようにして相互に対応するとしている。
統合についてA4WPプレジデントのKamil Grajskiは「標準化戦争は誤った選択肢」とのコメントを発表したが、既に存在するデファクトスタンダードのQiで標準化するのではなく、あくまでもQiへの対抗というユーザーには何の利益にもならない標準化戦争は、止めるつもりはないらしい。統合後の新組織の名称は新たなものになる予定としている。
Qiは、Qi 1.1の時点で電磁誘導方式と磁界共鳴方式の双方を仕様として持っている。
当初は5W程度までだったが、Low Power向けのVolume-Ⅰ仕様で、最大15W(5V 3A)までが仕様化されている。
加えて、ノートPCなど向けのMiddle Power(Volume-Ⅱ)で最大120Wの予定や、電気自動車や電動アシスト自転車などを想定したHigh Power(Volume-Ⅲ)では最大1kW(1000W)の予定を発表するなど、技術的には大きく先行している。
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