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宇宙はビッグバンから現在に至るまで膨張を続けており、また今後も収縮に転ずることはない。
しかしもし宇宙の物質密度が高かったなら、一般相対性理論は宇宙はある時点で収縮に転じ、そして最後には一点に向かって潰れてしまうことを示している。これがビッグクランチである。
ビッグクランチの際にどのような現象が生じるのか、ビッグクランチ後はどうなるのか、といったあたりは、現時点ではこれを説明する理論がないため不明である。
もし宇宙の物質密度が極めて高かった場合、宇宙はインフレーションを起こせないか、または僅かにしかインフレーションを起こすことができず、恒星などを産む間もなく呆気なく潰れてしまったと考えられる。
物質密度が今の宇宙よりも幾らか高い場合を仮定すると、ある時点で宇宙は膨張から収縮に転ずる。宇宙の収縮が進むと宇宙空間の温度はどんどん高まり、やがて恒星内部よりも宇宙空間の方が温度が高くなり、恒星は宇宙空間との境界がぼやけ「恒星が溶ける」ことになる。更に宇宙が収縮すると恒星や銀河間の距離は縮まり融合し、宇宙はブラックホールだらけになる。そしてブラックホールもやがて融合しあい超大質量ブラックホールが形成されると考えられる。なおも宇宙は収縮を続け、その先に訪れるのは宇宙の終焉、ビッグクランチである。
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