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メーカーはグラクソ・スミスクライン(旧 スミスクライン・ビーチャム製薬)。
薬価は2010(平成22)年現在のもの。
効果は全て個体差があるが、服用していると、次第に感情が無くなってゆくことが多いようである。
イライラ・不安・憂鬱などが改善され落ち込むことは殆ど無くなるかわり、その他の感情も無くなってしまうような状態になる。感情の波がなくなるので、激しい鬱の人には適していると思われるが、軽度の鬱には適さないともいえる。
副作用で、思春期の重い鬱病患者に投与すると自殺の危険が増すことが分かり、厚生労働省は2003(平成15)年10月20日までに18歳未満の大鬱病性障害患者への投与を禁止するよう輸入販売元に添付文書の改定を指示している。
もっとも、パキシルそのものに自殺を誘発する作用があるわけではないと考えられている。
具体的には、自殺したいが鬱でその元気もないくらい凹んでいる人に投薬すると、「自殺できる元気」を与えてしまうことになる。これが問題と考えられている。
パキシルは、急に投与を中止すると知覚障害などの症状が出る危険性が高い。厚生労働省は徐々に薬を減らすよう注意喚起している。いずれ鬱病の第一選択薬からは外れてしまうと考えられる。
この薬は突然断薬すると離脱症状を示すため、服用開始から終了まで、一定の計画に基づいて飲む必要がある。
パキシルを麻薬に喩える患者は多い。服用経験者からも賛否両論あるが、薬漬けの廃人になるので絶対にやめるべきという患者もいる。
患者が勝手に服用を中止すると病状が悪化する恐れがあるため、医師による観察を含めた慎重な服用が必要である。
この離脱症状を俗に「シャンビリ」といい、シャンビリの恐怖で減薬が進まないこともあるようだ。
充分な治療がなされたと判断された時、徐々に薬の量を減らしてゆく。
まず10mg減らして3ヶ月そのまま維持し、そしてまた10mg減らして3ヶ月そのまま維持し、という方法で徐々に減薬する。
こうして減らし、投薬量0となった時、遂に治療は完了するのである。
因みに薬価の高さには定評があり、2年程度で完了しても数十万円の費用が総じて必要になる。
これは、セロトニンの神経細胞内への吸収を抑制し、遊離量を増やすことで神経の働きを活発にする。
帯紅白色円形のフィルムコート錠。
減薬のさい、5mgが必要な時には10mg錠をピルカッターで半分に割ることが行なわれてきたが、パキシルは小さい上に割線がないので割りにくい。この目的のために5mg錠が発売された。
「ボンド」味。薬の不味さには定評がある。
不明。
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