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アオイ科の常緑高木。幹の高さは30メートルにもなる。またその果実。
古い分類法での階層構造は次の通り。
原産はマレー半島や東インド諸島とされている。
ドリアンは、マレー語で「刺(のある果実)」という意味がある。
20cm前後の長楕円形の実の表面には、その名の通りびっしりと刺が覆っている。熟して落ちる実によって毎年数人が大けがをするという。
果実の厚い果皮の中は五室に分かれており、各室に淡黄色の果肉がある。
持ち込み禁止のホテルもあるほど強力な悪臭(腐臭)を放つが、カスタードクリームのようにクリーミーで濃厚かつ甘い食味で、一度食べればその実のとろけるような味の虜になり、悪臭も香しく感じられるようになってしまうと言われている。
このドリアンの実は高カロリーであるため、高血圧、心臓疾患、糖尿病の人には危険であり、一日に2切れ程度に留めるべきだとされている。実際に糖尿病の人が食べすぎて死亡する事故も起きているらしい。
加えて、タイではドリアンは体を温める食物とされ、アルコールを飲みながら食べてはならないとされ、マンゴスティンなど体を冷やす食物と共に食べるのが良いとされている。但しこの食べ合わせについては科学的・医学的な説明が全く付いていない。高カロリー+持病による死亡が誤解されて広まった迷信に過ぎないとする説もある。
「果物の王様」と呼ばれることもあるが、実は間違いで、正確には「王様の果物」だとされる。
昔から精力増強のために食べられていた果物で、多妻である王様が多く食べていたことからそう呼ばれているとされている。対してマンゴスチンは「果物の女王」で、こちらは高貴な美味と美しさから名付けられたそうである。
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