ジエン

二重結合が一つならアルケンだが、二つのものはジエン、三つならトリエン、四つならテトラエンのように呼び、区別される。アルケンとポリエンの中間とも言える。

大きくは、鎖状と環状とに分けられ、環状はシクロジエンともいう。

例えば、8つの炭素を持った環状のジエンは、シクロオクタジエンという。二重結合の位置により「1,3-シクロオクタジエン」と「1,5-シクロオクタジエン」がある。

アルケンと同様で、語尾が -ene から -diene になるだけである。

IUPACの命名法では、語幹に -diene を付ける、つまり対応するアルカン(鎖状の飽和炭化水素)の語尾 -ane を -diene に変える。二重結合の位置は、最も小さくなるようにして番号を与える。

C_nH_2n−2のn数ごとに、次の通り。慣用名があるものは慣用名優先。

• n=3 プロジエン C₃H₄
• n=4 ブタジエン C₄H₆
• n=5 ペンタジエン C₅H₈
• n=6 ヘキサジエン C₆H₁₀
• n=7 ヘプタジエン C₇H₁₂
• n=8 オクタジエン C₈H₁₄
• n=9 ノナジエン C₉H₁₆
• n=10 デカジエン C₁₀H₁₈
• n=11 ウンデカジエン C₁₁H₂₀
• n=12 ドデカジエン C₁₂H₂₂