シクロトリエン

二重結合が複数あってもシクロアルケンと呼ばれているようだが、厳密に言うのであれば、二重結合が三つのものはシクロトリエンである。

但し、ベンゼンのように芳香族性を持つものはシクロトリエンには含めない。

C_nH_2n−6のn数ごとに、次の通り。

• C=4個 シクロブタトリエン C₄H₂
• C=5個 シクロペンタトリエン C₅H₄
• C=6個 シクロヘキサトリエン C₆H₆ (※) ([6]アヌレン)
• C=7個 シクロヘプタトリエン C₇H₈
• C=8個 シクロオクタトリエン C₈H₁₀
• C=9個 シクロノナトリエン C₉H₁₂
• C=10個 シクロデカトリエン C₁₀H₁₄
• C=11個 シクロウンデカトリエン C₁₁H₁₆
• C=12個 シクロドデカトリエン C₁₂H₁₈

※ シクロヘキサトリエンはアヌレンだが、ベンゼンが共鳴構造を取らず、電子が局在化したものとして想定した架空の物質である。しかしこれはヒュッケル則を満たさず反芳香族性を示すため芳香族ではなく、ゆえにシクロトリエンの一つと言える。