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オピオイド系鎮痛剤、鎮咳剤。麻薬。コデインの燐酸塩。「燐酸コデイン」とも。
無水は分子式C18H21NO3·H3PO4、分子量397.36、CAS番号52-28-8。
1/2水和物はC18H21NO3·H3PO4·1/2 H2O、分子量406.37、CAS番号41444-62-6。
1.5水和物はC18H21NO3·H3PO4·3/2 H2O、CAS番号は5913-76-8。
咳止めに用いたり、末期がん患者用の鎮痛剤として使われる。副作用は同じオピオイド系鎮痛剤であるモルヒネと同様である。但しその発生頻度はモルヒネよりは少ないと考えられる。
鎮痛剤としては一日量30mgから始め、80mg〜300mg程度で使われる。一日量300mg以上が必要になったら、いよいよモルヒネの出番である。なお、コデイン燐酸塩には有効限界があるため、一回あたり130mg以上に増量しても鎮痛効果は増加しない。経口投与ではコデイン燐酸塩30mgでアスピリン650mgとほぼ等価であるとされる。また、コデイン燐酸塩の鎮痛効果はモルヒネの1/6〜1/12程度であるとされる。
咳止めとして用いる場合は、散剤を経口投与する。通常は1%散(100倍散)を2gで用いる。味は苦い。もしこれが10%散(10倍散)であれば、量はこの1/10の0.2gで済み、また患者も苦い粉を2gも飲まずに済むのだが、殆どの薬局は10%散を出さない。なぜなら、1%散は劇薬指定で家庭麻薬として利用可能なのに対し、10%散は麻薬指定となり、麻薬施用許可医の登録番号の記載が必要となるからである。この申請のない医師や薬剤師は10%散を処方できないのである。
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