ゲフィチニブ

読み:ゲフィチニブ
外語:gefitinib 英語
品詞:名詞

非小細胞肺がん治療薬の成分。アストラゼネカにより合成された初のEGFR(上皮成長因子受容体)チロシンキナーゼ阻害剤。

目次

  • 分子式: C22H24ClFN4O3
  • 分子量: 446.90
  • 比重: ‐
  • 融点: 約195℃
  • 沸点: ‐
  • CAS番号: 184475-35-2
  • ICSC番号: (登録なし)
  • 化学名: N-(3-Chloro-4-fluorophenyl)-7-methoxy-6-[3-(morpholin-4-yl)propoxy]quinazolin-4-amine

ゲフィチニブ
ゲフィチニブ

常温常圧乾燥下では白色の粉末である。

溶解性はpHに依存する。pHが高くなるほど、溶けにくくなる。

薬効薬理

効果

腫瘍の増殖抑制作用。

作用機序

この抗がん剤は、従来の抗がん剤とは全く異なる新しいタイプの薬品で、分子標的治療薬と呼ばれるカテゴリーに属する。

がん細胞には、全てではないが細胞表面にEGFR(上皮成長因子受容体)と呼ばれる蛋白質を持つ物がある。この蛋白質によりチロシンキナーゼと呼ばれる酵素が活性化され、これによりがん細胞が増殖すると考えられている。

そこでゲフィチニブは、このEGFRチロシンキナーゼを選択的に阻害する(働きを止める)ことでがん細胞の増殖を抑える。

このため、上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤とも呼ばれる。

用法、用量

ゲフィチニブとして250mgを一日一回、経口投与する。

副作用など

製品であるイレッサの項を参照。

規制区分

  • 劇薬
  • 処方せん医薬品
物質の特徴
抗がん剤
成分に含む著名な製品
イレッサ

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