接眼鏡の一つ。略称は "O" または "Or"。
語源は「整った像」であるため、どの型を呼ぶか時代などにより変化がある。現在、通常はアッベ式を指すが、プローセル式を含めることもある。
アッベ式はエルンスト・カール・アッベ(Ernst Karl Abbe)が高倍率顕微鏡用として発明したもので、色収差が少なく、また高倍率用としては最高の性能を持っている。組み立てが難しいこともあって高価で販売され、高級品の代名詞である。
形式はラムスデン式を発展させたもので、対物側は両凸レンズ・両凹レンズ・両凸レンズの3枚を張り合わせ、接眼レンズは凸面が対物側を向いた平凸レンズを用いる。
1枚目から3枚目までのレンズは接着剤で張り合わせてあるため、熱で溶けてしまうために太陽観察には不適とされてきた。しかし。近年では接着剤の進歩により、そのような注意書きは消えつつある。
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