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演算増幅器。アナログICの一種で、アナログ信号処理用のICではもっとも代表的なもの。OPアンプとも書かれる。
現在のようなディジタル式コンピューターの性能がまだ低かった頃、増幅の働きと負帰還という理論を利用し、アナログ回路で関数計算などの科学技術計算を行なう「アナログコンピューター」というものが存在した。
オペアンプは、その基本構成要素となっていたものである。そのため日本語では演算増幅器という。
当時の多くの機器と同様、このコンピューターも真空管で構成されていたが、集積回路技術の進歩により一つのICになり、やがて部品感覚で利用されるようになった。
個別の部品で回路を組むより部品点数が少ないため故障しにくい、簡単に実用的な性能が得られる、アナログ信号のままで比較的複雑な信号処理が可能で、ほぼ理論通りの結果が得られるなど、多くの利点がある。このため、今でもオーディオ帯域程度までの小信号増幅は、殆どがこれで行なわれている。
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