食品を燃やした灰がアルカリ性である食品のこと。スイスのバーゼル大学の生理学者グスタフ・ブンゲによって提唱された。
一般的な食品は、有機物と無機物の混合物である。有機物は燃やすと二酸化炭素や水になる。それ以外の無機成分が後に残り、それが酸性かアルカリ性かによって分類を行なう。
果物や梅干しは酸性だが、燃えかすはアルカリ性になるため、これをアルカリ性食品と呼ぶ。逆に肉や魚など、燃やしてできた燃えかすが酸性であるものは酸性食品と呼ばれる。
より具体的には、アルカリ性食品は陽イオンとなるカリウム・ナトリウム・マグネシウム・カルシウムが含まれ、酸性食品は陰イオンとなる硫黄・燐・塩素が多く含まれる食品である。
かつて、マスメディアなどでアルカリ性食品は健康によく、酸性食品は健康に悪いなどと煽った。
しかし栄養学以外の分野、例えば一般の化学者には理解不可能な世界で、そもそもアルカリ性食品などという言葉自体が通じないこともある。少なくとも科学用語として認知されていないことは確実である。
ちなみに、食塩も燃やせばアルカリ性になる(2NaCl+O2→2NaClO; NaClO=次亜塩素酸ナトリウム=漂白剤)。果たして食塩はアルカリ性食品なのか、たくさん食べれば健康志向なのか。一考の余地があろう。
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