こうのとり7号機

読み:こうのとり・ななごうき
外語:HTV7 英語
品詞:固有名詞

こうのとり(HTV)の7号機。JAXAの資料では『「こうのとり」7号機』と書かれている。

目次

基本情報

沿革

  • 2018(平成30)年9月23日02:52:27(22日@786): 打ち上げ
  • 2018(平成30)年9月27日20:36(@525): ISSのロボットアームによる把持
  • 2018(平成30)年9月28日03:08(27日@797): ISSとの結合に成功 (電力・通信ラインの結合をもって結合完了とする)
  • 2018(平成30)年11月8日01:50(7日@743): ISSから分離
  • 2018(平成30)年11月11日06:38(10日@943)頃: 大気圏再突入(高度約120km)推定時刻
  • 2018(平成30)年11月11日06:48(10日@949)〜2018(平成30)年11月11日07:12(10日@966)頃: 着水推定時刻

搭載機器等

主要な搭載品は次の通り。

  • 補給キャリア与圧部搭載品(船内物資)
    • 小型回収カプセル(HTV Small Re-entry Capsule:HSRC)
    • 利用実験関連品
      • 大型ラック
        • 米国実験ラック(Express Rack 9B)
        • 米国実験ラック(Express Rack 10B)
        • ESA生命維持ラック(Life Support Rack:LSR)
        • 米国生命科学グローブボックス(Life Sciences Glovebox:LSG)とLSG打上げ専用ラック
      • ループヒートパイプラジエータ(LHPR)技術実証システム
    • 搭乗員関連品
      • 生鮮食品
      • 宇宙飛行士の生活用品等
  • 補給キャリア非与圧部搭載品(船外物資)
    • ISS用リチウムイオンバッテリ

今回の積荷の目玉

  • 小型回収カプセル

小型回収カプセル

こうのとり7号機には、初の小型回収カプセルが搭載される。

ISSから分離したこうのとり7号機は大気圏に再突入して燃え尽きるが、小型回収カプセルはパラシュートを開き南鳥島付近の太平洋に着水し、JAXAが回収する計画である。

このカプセルの直径は84cm、高さ約66cmで重さ約180kg。中には、パラシュートと浮袋、そして試料を収める容器(容積30リットル)が入っている。

容器はタイガー魔法瓶(大阪府門真市)の開発で、熱と衝撃に強い真空断熱容器となっており、きぼうで実験した蛋白質などを持ち帰る計画である。

これまでも、小惑星探査機「はやぶさ」での大気圏再突入成功があるが、今回は姿勢制御も可能な構造となっており、カプセルを傾けて揚力を発生させ「ふんわり優しく落ちてくる」としている。

発生する衝撃は有人宇宙船の帰還カプセル並とされており、将来の有人宇宙船につながる技術開発となる。

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