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A型インフルエンザウイルスの亜型の一つ。いわゆる「鳥インフルエンザ」のウイルスで、「H7N9亜型」「A/H7N9」「A(H7N9)」のようにも書かれる。
現在のウイルス学では、次のように分類される。
スパイク蛋白は、H蛋白(赤血球凝集素)がH7、N蛋白(ノイラミニダーゼ)がN9である。
強毒性の高病原性鳥インフルエンザ。
元々は弱毒性で人に感染しないタイプだったとされるが、人から人に感染するタイプに変異した可能性が高いとされている。
現時点ではまだ人から人への感染は確認されていないようで、豚からの感染が疑われている。
強毒性は支那本土で発生したとみられているが、感染者は全員重症で、しかも死者も続々と出ているとする、危険なウイルスである。
タミフルやリレンザに一定の効果があると確認されてはいるが、特効薬というわけではない。
ウイルス発見以来、ワクチンの量産と備蓄の計画を表明する国はなかった。日本の厚生労働省は、今後パンデミック(世界的大流行)が起こりうると危惧し、緊急時にH7N9型のワクチンを製造、供給できる体制を整える必要があると判断したようである。
こうして日本では2013(平成25)年9月2日、厚生労働省がワクチンの開発を決定し、同日開かれた専門家会議で了承された。その後、ワクチンメーカーに協力を求め、開発が開始された。
支那も香港などと共にワクチンを開発し、2013(平成25)年10月に世界で初めて開発に成功したと報じられている。
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