パラジクロロベンゼン

読み:パラジクロロベンゼン
外語:pDCB: p-Dichlorobenzene 英語
品詞:名詞

揮発性の有機塩素化合物の一つ。ベンゼン環に塩素が2個、パラ位に結合したもの。

目次

パラジクロロベンゼン
パラジクロロベンゼン

  • 外観: 無色〜白色結晶で、独特の臭気を持つ

誘導体、関連物質の例

揮発性が強く引火しやすい。

安全性

危険性

  • 引火点: 66℃(密閉式) (ICSC)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: 6.2〜16vol%(空気中) (ICSC)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: 眼、気道を刺激
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: 水生生物に対して毒性が強い

魚類で生物濃縮が起こることがある。

用途

最も生活に身近な例は洋服だんすで使う「防虫剤」であり、独特の臭いがある。

食品への混入

2008(平成20)年10月22日、日清食品のカップヌードルにパラジクロロベンゼンやナフタレンが混入し、これを食べた老人が嘔吐、舌の痺れなどを訴える事件があった。

翌日2008(平成20)年10月23日には、日本生活協同組合連合会(生協)の販売した「CO・OPカップラーメン」(日清食品のOEM)からも、一ヶ月前に同成分が検出されていたことが発表された。

混入経路は定かではない。また、両者は製造工場が異なる。

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ベンゼン環
発がん性物質

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