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充電して使用する二次電池の一種。ニッケルカドミウム蓄電池(ニカド電池)の改良型として開発され、1990(平成2)年末から生産が開始された。
デジタルカメラ、携帯電話機、ノートパソコンといった携帯電子機器で広く採用されている(対抗はリチウムイオン二次電池)。
現在は、単1形から単4形のほか、角型(006P)やガム型その他、様々なものが市販されている。
主要な製品の一覧(順不同)
ニッケル水素蓄電池は海外メーカー製もあるが、そういった安さ以外に特徴のない輸入品は粗悪品が多い。
ニッケル水素蓄電池での世界トップシェアは三洋電機(製造は現在はFDKトワイセル)で、現在の主力はeneloopである。FDKは三洋以外にもOEM供給をしている。ただし分野によってシェアは大きく違い、ラジコンカーなどの模型用電池セルはゴールドピークやインテレクトバッテリーなど海外製の安物が普及している。
ソニーの「サイクルエナジーブルー」はeneloop相当品のOEMである。
パナソニックもジーエス・ユアサ コーポレーションと共同でeneloopと同様の電池を開発し、後に充電式EVOLTAのブランド名を冠して販売したが、性能は大幅に劣っている。
パナソニックはeneloopの三洋電機を買収しているが、結果、電池事業のみをパナソニックに吸収、他の事業(既存のパナソニック事業と競合するもの、白物家電など)は支那企業などに売っぱらうという、分かりやすい三洋の処分方法を決定した。
パナソニックグループの電池事業部であるエナジー社の社長には三洋の伊藤正人が就任した。
ニッケル水素蓄電池を超えるものとして、対抗にリチウムイオン二次電池がある。
こちらは、ニッケル水素蓄電池よりもエネルギー密度が高く、電圧も高く(3.6V)、メモリー効果もなく、充電も速いなど良いことずくめだが、安全性を欠くという致命的問題の解決が進んでいない。
ニッケル水素蓄電池の方が優れている点としては、安全性や、大電流時の放電特性などが挙げられる。
それぞれ+の左側が正極、右側が負極である。
【充電】NiOOH + MH ⇄ Ni(OH)2 + M【放電】
負極の水素吸蔵合金が水素を吸蔵している状態をMH、水素を放出した状態をMと表わしている。電解液は水酸化カリウム水溶液KOHであるが、見かけ上反応には関与しない。
放電状態から充電すると、電解液の水が電気分解して負極付近で水素が発生し、そのまま水素吸蔵合金に吸蔵される。余ったOH−イオンは正極で反応してNiOOHと水が発生する。放電すると吸蔵されている水素がH+となって出ていき、充電とは逆の反応が起こる。反応式上、水素が充放電で正負極間を単に移動するような機構で、ロッキングチェア型と呼ばれる。
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