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γ-グルタミル基を転移する酵素。グルタミルトランスペプチダーゼ。欧米ではGGTやGGTP、γ-GTなどと呼ばれることが多いが、日本ではγ-GTPと呼ぶことが多い。
血中γ-GTPの由来は主に肝臓である。
何らかの理由で肝細胞が破壊された場合や、肝胆道系疾患で胆管の細胞が破壊された場合などで血中γ-GTPレベルが顕著に上昇するため、これらを判断する指標として有効とされる。健康診断の血液検査などでも検査の対象となっている。
血中γ-GTPが上昇すること自体は、悪影響はないと考えられる。ただ、血中γ-GTPが上昇する原因となる症状は一般に健康に重大な問題を生じるものであるため、血中γ-GTPが上昇した場合は注意が必要である。
例えば、肝細胞が破壊される肝炎、肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝、あるいは胆石や胆管がんなどで胆道が詰まった場合に、よく血中γ-GTPが上昇する。
血中γ-GTPの正常値は諸説あるが、ある医療機関の基準値では、男性は「79 IU/l以下」、女性は「48 IU/l以下」である。但し、この範囲内でも50 IU/lを超えると軽度の増加として注意が必要とする指標もある。
別の指標では、以下のようになっていた。単位は全て「IU/l」である。
100IU/lを超えると、殆どの指標では中程度の増加と判断される。
アルコール性肝障害が多いが、肝硬変、肝がん、脂肪肝、胆道疾患の可能性も疑われる。
アルコール性肝障害や肝炎、胆道疾患などに伴う肝内胆汁うっ滞が疑われる。
急性アルコール性肝障害や肝炎、胆道疾患などに伴う肝内胆汁うっ滞が疑われる。
飲酒に伴う上昇は、節酒あるいは禁酒によって、比較的短期で正常値に戻る。
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