類上皮細胞に生じた非乾酪性の肉芽腫。サルコイドーシスに特徴的な病巣である。
難しい名前であるが「非乾酪性」「類上皮細胞」「肉芽腫」に分けることができる。
乾酪性とはチーズのような見た目をいい、その非であるので、そうではないものをいう。
上皮細胞は皮膚の細胞などが該当するが、その類であるので、(顕微鏡での見た目が)上皮細胞に類似した細胞をいう。
そして、類上皮細胞、組織球、巨細胞をはじめとした炎症細胞が集まり、これをマクロファージや線維芽細胞が取り囲んで作られる巣状病変が肉芽腫である。
この全ての条件を満たす肉芽腫が、非乾酪性類上皮細胞肉芽腫ということになる。
このような病巣が全身にできる疾患をサルコイドーシスという。
他に肉芽腫を作る疾患に結核があるが、結核は「乾酪性肉芽腫」であることが大きな違いとなる。
疾患がサルコイドーシスかどうかを判断する場合においては、複数の臓器に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の存在は前提となり、さらに幾つか可能性のある所見があるかどうかで判断される。
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