絶対温度で、0度のこと。温度の最低であり、これより低温は存在しない。
シャルルの法則によると、理想気体の温度によってエントロピーとエンタルピーが変化する。温度を下げることにより、この両者は減少するが、やがて最低値になる、温度の下限の存在が導かれる。それが絶対温度における0Kであり、絶対零度と呼ばれている。
温度の最低限が存在するため、これを基準として温度目盛りを振ることによって温度を定義することができる。
古典力学では、エネルギーが最低の状態になるため、原子の振動は完全に停止状態となる。
しかし量子力学においては、不確定性原理によって原子の振動が止まることはなく、絶対零度であっても揺らぎながら振動することができる。すなわち、絶対零度でも固体にならず、液体のままでいることも可能であることを意味する。
実際、大気圧下ではヘリウムは絶対零度でも凍ることはなく、液体のままである。
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