揮発

読み:きはつ
外語:evaporation 英語 , vapor/iĝ/o エスペラント
品詞:さ変名詞

液体が、常温気化し発散(蒸発)すること。

目次

例えば、沸点は100℃だが、それより遥かに低い気温でも、雨上がり後の水たまりや、干されている水で濡れた洗濯物などは乾く。これは、常温でも水が蒸発しているためである。

液体には飽和蒸気圧と呼ばれるものがあり、その圧力に達するまで、液体は蒸発して気体になり続ける。

空気の指標に湿度があるが、湿度とは、飽和水蒸気圧に対しどの程度の水蒸気が空気中にあるかを百分率で表わしたものである。

揮発性の高低は液体ごとに様々で、また温度によっても変化する。

液体の場合、液体の蒸気圧が大気圧未満の場合、液体は表面からしか気化できない。この気化を蒸発というが、特に常温で起こる場合を揮発という。

常温では、水の飽和蒸気圧は20mmHg程度だが、揮発性が高いとされるアセトンは200mmHg程度となる。

温度と共に飽和蒸気圧が上がるが、飽和蒸気圧が気圧(760mmHg)と等しくなる温度を沸点という。水は100℃、アセトンは52℃で飽和蒸気圧が760mmHgになる。

こうして温度が上がり液体の蒸気圧が外圧(大気圧)以上になると、表面だけでなく液体内部からも気化が起こるようになる。この状態を「沸騰」という。

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