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胎児娩出後に、その付帯物となる胎盤や臍帯、卵膜などが娩出されること。分娩の第3期にあたり、これを終えることで分娩は完了する。
胎児分娩後、概ね10〜30分程度で後産陣痛とともに始まり、ここから娩出完了まで10〜30分程度を要する。ここで娩出されるものを総じて、胞衣(えな)と呼ぶことがある。
この時に胎盤が子宮壁から剥離し娩出されるが、概ね200ml〜400mlの出血がある。分娩における出血は殆どがこの時に生じるため、出血量を軽減し胎盤娩出を早めるために子宮収縮剤を用いることもある。
胎児が娩出され(赤ん坊が産まれ)た後は、それまで胎児と胎盤を繋いでいた臍帯(へその緒)が不要になるため、産科では、通常は医師または助産師がクランプでこれを留め、そして専用のハサミで切断して母児を分離する。いきなりスパッと切断すると中の血液が飛び散るため、専用のハサミはこれを潰しながらゆっくりと切るように作られている。
そして児が生まれてしばらくすると子宮は再び収縮を始める。この時の痛みを後産陣痛といい、子宮の強い収縮によって子宮内壁に付いていた胎盤は剥がされ、卵膜や臍帯などと共に子宮の下の方に降りる。
これらは子宮の収縮や腹圧で自然に膣外に排出される(こともある)。されない場合は、助産師が妊婦の腹を押したり、あるいは臍帯(へその緒)を軽く引いて排出を手助けする。
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