化学結合のうち、分子同士が三つの手で結合を結んでいる状態のこと。
最も単純な三重結合であるアセチレン(CH≡CH)を例に取る。
二重結合の時の炭素は、L殻にsp2混成軌道ができるが、三重結合の炭素にはsp混成軌道が出来ている。
これは1個のs軌道とp軌道が混ざり合ってできた軌道である。p軌道は3個あるので、この時はp軌道2つが元のまま残っていることになる。
そしてCH同士が接近すると、まずsp混成軌道を混ざり合わせて結合する。この状態では1本のみで繋がっているので単結合だが、しかし、お互いのp軌道2本(pyとpz)が接近しているので、2本のp軌道を混ざり合わせて結合することができる。こうして三重結合ができる。
この時、三つの結合は等価ではなく、sp同士の結合はσ結合で、p軌道同士の結合はπ結合になる。
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