核燃料である、ウランやプルトニウムの酸化物を錠剤型や円柱型にしたもの。
ウランの融点は1132℃だが、原子炉内はより高温になるため、簡単に溶けてしまう。
この欠点を回避するため、化学的に安定した物質であるウラン酸化物の粉末を成型し、セラミックのように焼き固め、1cm角程度にしたものを作る。これがペレット(燃料ペレットともいう)であり、その融点は2800℃程度にまで向上する。
核分裂反応はペレットの中で行なわれ、核分裂によって作られる生成物もまたペレットの中に出来る。
実際にはこれ一つで使うわけではなく繋ぎ合わせて棒状にし、燃料棒にする。
ペレットは、環境への放射性物質放出を抑制するための「五重の障壁」のうち、第1の壁とされている。
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