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鉄道などの駅に対し一意に振られるコード(番号)のこと。
類似する駅ナンバリングは鉄道会社あるいは特定地域内でのみ有効なものであるが、駅コードは全国、あるいは比較的広範囲において一意に駅を特定できるように附番されるものをいい、複数の鉄道会社や地域を跨いで共通の方針で番号が振られる点が異なる。
一般に開示して使用されるものというよりは、情報処理などの分野で、駅を特定する目的のために必要とされるものである。
駅に番号を振ること自体は誰にでもできる。
日本においては、駅を一意に指定するためのJISの規格などが存在しないため、目的を達するために幾つかの方法で番号が振られたものが実用化されている。
なお、日本の鉄道駅の数はローカル鉄道が次々と廃止されるため減る一方で、現在は約9000駅と、1万に満たない。
以下に、代表的な実装例の幾つかを紹介する。
サイバネコードは、日本鉄道サイバネティクス協議会が切符の電子情報規格として定めたコードの俗称。
これは、自動改札機では駅を一意に特定する必要があり、そのために定められたコードである。その上、複数の鉄道会社を経由する場合にも対応する必要があることから、多くの鉄道会社で共通して利用できるものとなっている。
具体的には、線区コード・駅順コード各8ビット、計16ビットで駅を特定する。
実際に鉄道会社が使っているものだが、私鉄については関東・中部・関西・その他の各地方で収束することを想定しているためコードが重複しているという問題点がある。
切符では解決できないが、ICカードでは更に2ビットの地域コードを追加し、地域コード・線区コード・駅順コードの計18ビットで駅を一意に指定できる。
改竄防止の目的もあり、コードの仕様は公開されていない。
REINS(財団法人東日本不動産流通機構)は、複数の不動産事業者間での物件情報共有を目的とするデータベースシステムを運用している。
鉄道駅周辺の物件情報の検索を目的として、独自に附番された駅コードが使われている。
国土地理協会(JGDC)が、このコードを利用したCSVを高額で販売しており、無料公開されている仕様書によれば、駅コードは7桁で上2桁は都道府県コード(JIS X 0401)である。
日本全国の各駅を一意に表わす事が出来るとされている。
株式会社コードプラス(旧称 株式会社ワクワクプラン)が作成した駅コード。
これは「駅データ.jp」で無償提供されており、あらゆる用途で無料利用可能とすることでデファクトスタンダードが目指されている。
コードは、路線コードが5桁、駅コードが路線コード+2桁の連番で7桁となっている。路線ごとに附番されるため複数の路線のある駅には複数のコードが附番されるが、このデータでは駅グループコードとして、代表駅の駅コードをフィールドに用意している。
株式会社ぐるなびが運営する時刻表サイト。
同サービスで利用するため、駅を一意に特定するために8桁の番号を使用している。
附番基準等は一切不明だが、上2桁は都道府県コード(JIS X 0401)、途中の5桁で県内の駅を表わしている。最後の1桁は通常は1で、地上の鉄道と地下鉄で区別する場合、一方を1、もう一方を2、というように連番で附番しているようである。
コードの一覧表などは提供されておらず、またこの番号を第三者が利用してよいのかどうかも不明。
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