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列車内に設置されている公衆電話。新幹線用と在来線用では方式が違う。
新幹線用のものは、LCX無線の空きチャンネルを利用しているため、トンネル内などでも通話ができる。また、特定の列車に地上から電話をかけることができる。"107" をダイヤルしてオペレーターに通話を申し込み、車内放送で相手を呼び出す方法で、通話料の他に、呼び出し料として100円が必要である。この呼び出しを受けるのは車内販売員の担当であるため、車内販売の無い列車を呼び出すことはできない。これは、全新幹線でNTTコミュニケーションズが管轄している。
在来線用のものは、一般の携帯電話網(PDC 800MHz)をそのまま利用したもので、NTTドコモが管轄している。従って、新幹線のような列車呼び出しはできない。
ミニ新幹線用の車両では両方の方式に対応しており、"つばさ" は福島で、"こまち" は盛岡でそれぞれ切り換えられる。そのため、現在の走行位置によって料金体系が変わる。
日本では、1960(昭和35)年に電車特急 "こだま" "つばめ" に導入されたのが最初である。このときは空間波無線を使って通話をする方式であり、500km以上の無線電話システムは世界初であった。この設備は、東海道新幹線の列車電話にも、LCXが導入されるまで、そのまま引き継がれた。
北総開発鉄道の車両 "C-Flyer" は、日本の通勤形車両で唯一、列車公衆電話が導入されている。特急形車両には当たり前のように導入されているが、最近は携帯電話の普及によって利用が減り、閑散線区を走る特急では取り外された例もある。
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