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任天堂が1995(平成7)年7月21日に発売した小型のゲーム機。
左目用と右目用で分かれた画面を覗き込む事によって立体視が出来るのが特徴だったが、持ち運んで外でゲームができない(あぶないから)、赤と黒の2色しか使えない仕様、少ないソフト(一番売れたテトリスはこのハードの特徴がまったく生きない)ということもあり、現在は任天堂の歴史から抹殺されている。定価は15,000円。
最初の構想では、画面はゴーグル状で、そこにカセットを挿入し、コントローラーは無線、本体はそれとは別にポケットに入れておくという形態だった。しかし、当時実現するには莫大な資金が必要で、技術力自体も使用に耐えるものではなかった。そして、妥協に妥協を繰り返して出来あがった物が現行の固定ディスプレイ型なのである。
画面も最初の構想では液晶カラーだったのだが、やはり莫大な費用がかかり断念。そこで白黒液晶となるが、自然光の入らない状況での液晶表示ではゲームプレイが苦痛であるため、安くて発光のよいLEDによる表示が決まった。また画面が赤色なのは医者のアドバイスからで、体にはむしろ良いそうだ。そうして出来あがったLEDによる画面表示は液晶では甘かった "黒" が完全に表現できたため、独特の真っ暗な空間が再現され、3Dの奥行きが広がったのだ。
サウンドも当初は3Dサウンドであったが、PSG音源で3Dにする必要性のなさであえなく没となってしまった。
スペック CPU 32ビット RISC V810 : 21.5MHz 画面 4色(赤黒) LED表示 (16∶9) ×2 サウンド PSG 、ヘッドフォンステレオ バッテリー アルカリ単三電池×6 : 7時間 サイズ 266(W) x 127(D) x 127(H) mm
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