特殊成分を含む療養泉

読み:とくしゅせいぶんをふくむ・りょうようせん
品詞:名詞

掲示用泉質名の大分類の一つで、含有する化学成分に基づく療養泉の分類の一つ。

目次

指定された特殊成分を一定以上含む療養泉。

成分

成分ごとに、次のように分けられる。名称は通称である。

種類

特殊成分のうち、少なくとも一つを一定以上含むもので、次のように分類される。

  1. 特殊成分を含む単純冷鉱泉 ‐ ガス性のものを除く溶存物質が、温泉水1kgあたり1000mg(1g)未満である冷鉱泉
  2. 特殊成分を含む単純温泉 ‐ 特殊成分を含む単純温泉
  3. 特殊成分を含む塩類泉
  4. 特殊成分を2種以上含む療養泉

特殊成分を含む単純冷鉱泉

ガス性のものを除く溶存物質が、温泉水1kgあたり1000mg(1g)未満であり、かつ冷鉱泉であるもの。

  • 単純二酸化炭素冷鉱泉 ‐ 二酸化炭素を1000mg/kg以上含む冷鉱泉
  • 単純鉄冷鉱泉 ‐ 鉄(Ⅱ)イオンと鉄(Ⅲ)イオンの総量が20mg/kg以上の冷鉱泉
  • 単純酸性冷鉱泉 ‐ 水素イオン1mg/kg以上を含む冷鉱泉
  • 単純硫黄冷鉱泉 ‐ 総硫黄2mg/kg以上を含む単純冷鉱泉
  • 単純放射能冷鉱泉 ‐ ラドン30×10−10Ci/kg以上(8.25マッヘ単位/kg以上)を含む単純冷鉱泉
    • 単純弱放射能冷鉱泉 ‐ ラドン含有量8.25マッへ単位/kg以上50マッへ単位/kg未満
    • 単純放射能冷鉱泉 ‐ ラドン含有量50マッへ単位/kg以上のもの

特殊成分を含む単純温泉

特殊成分を含む単純温泉は、上述の冷鉱泉と同様に分類する。

  • 単純二酸化炭素温泉
  • 単純鉄温泉
  • 単純酸性温泉
  • 単純硫黄温泉
  • 単純放射能温泉
    • 単純弱放射能温泉
    • 単純放射能温泉

特殊成分を含む塩類泉

水素イオンを1mg/kg以上含有する塩類泉は、泉質名の始めに「酸性‐」を附記する。

<例示> 酸性‐ナトリウム‐硫酸塩泉

二酸化炭素、銅、鉄、アルミニウム、総硫黄、ラドンを一定以上含む塩類泉は、「含二酸化炭素‐」「含銅‐」などと泉質名の始めに附記する。

<例示> 含二酸化炭素‐ナトリウム‐炭酸水素塩泉

<例示> 含放射能‐ナトリウム‐塩化物泉

泉温による塩類泉の分類

塩類泉を、温泉と冷鉱泉に分類する。

<例示> ナトリウム‐塩化物強塩冷鉱泉

<例示> マグネシウム‐硫酸塩温泉

副成分による塩類泉の細分類

特殊成分のうちmval %が20以上のものを、多い順に併記して塩類泉を細分類する。

記載の順序は「(特殊成分)‐(陽イオン)‐(陰イオン)」の順とする。

用語の所属
掲示用泉質名
温泉

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