方角

現在は、東西南北の四方位が基本として使われている。

• 東 ‐ 日の出の方角
• 西 ‐ 日の入りの方角
• 南 ‐ 日の出の方向に向かって左の方角
• 北 ‐ 日の出の方向に向かって右の方角

360°を1/4で分割し、各方位が90°となる。

北を基準の0°とすると、東が90°、南が180°、西が270°となる。このようにして表わされる角度を方位角という。

四方を更に倍に分割したものを八方位という。360°を1/8で分割するため、各方位が45°となる。北から順に、次のようになる。

• 北
• 北東
• 東
• 南東
• 南
• 南西
• 西
• 北西

日本においては、八方はあらゆる方向を表わす語であり、八方美人、八方塞がり、というような表現に使われている。

八方を更に倍に分割したものを十六方位という。荒すぎず細かすぎないことから、測量などの用途で、最もよく使われるものである。

360°を1/16で分割するため、各方位が22.5°(22°30′)となる。北から順に、次のようになる。

• 北
• 北北東
• 北東
• 東北東
• 東
• 東南東
• 南東
• 南南東
• 南
• 南南西
• 南西
• 西南西
• 西
• 西北西
• 北西
• 北北西

支那文化圏においては、かつては十二支を用い、12方向の方位が使われていた。

この方式は今では殆ど使われていないが、今も「子午線」といった表現に名残が存在する。

また易では、八卦を用いて八方向の方位を使うこともあった。

更に、十二支、十干と八卦を組み合わせて24方位を表わすこともあった。

これも現在では日常で殆ど使われていないが、風水では今も重要な要素であるため、そのような用途の方位磁針などに書かれていることもある。