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電子式料金所。有料道路の料金を電子的に支払えるようにしたもの。2001(平成13)年3月30日に一般運用が開始された。ETCの愛称は、一般投票によりイーテックと決定した。
長く4輪車のみで使われたが、2006(平成18)年11月1日より二輪車でもETCが利用可能となった。
具体的には、料金所に設置された無線機と車に設置された無線機同士で無線通信を行ない、車の確認と料金決済を行なう。
ETC対応料金所には遮断機が設置されているので、無賃で通過しようとすると遮断機に激突し、車を破損する。もちろんその時は遮断機代を弁償せねばならない。車の修理は自己責任である。
なお、入口をETCゲートで抜けたが、出口にETCゲートが無いという場合、ETC車載器に挿入されているETCカードを抜いて料金所収受人に渡すことで精算する。つまり出口では一旦停止する必要がある。
この逆に入口にETCレーンがなくて出口にETCレーンがある場合、入口ではETCが無い場合と同じく高速道路通行券を取らねばならないので、出口でETCレーンは通行できない。その代わりETCカードを抜いて料金所収受人に渡すことでカード決済できる。
料金所で停止しないで済む事から渋滞緩和などが期待されている。尤も、当初、首都高速道路ではほぼ全てが一般ゲートとETCゲートが共用で、高価な車載器(3〜5万円)を購入しても殆どメリットがなかったため車載機はなかなか普及しなかったが、徐々に専用ゲートも増え、普及も進んだようである。
この方式は現金払いと違って「料金後払い」というのが基本的な特徴であるので、フリーウェイクラブのように料金を払い逃げする馬鹿共は排除せねばならない。そのため利用者には「信用」が必要なので、支払いにはクレジットカード、それもETC車載器にICチップを搭載した専用のETCカードが必要となる。
このカードには、ETC精算専用のものと、通常の買い物にも使えるものと、大きく二種類がある。
従って、クレジットカード会社から拒否されるような信用のない人や、自主的にクレジットカードを持たないと決めた人は、料金所の行列に並んで頂くしかない。
料金所を止まらず通過できるのは精神衛生という見地からも大変良いと考えられる。
しかし一部を除き、料金所が果てしなく混む日など年間に数える位しかないので、仮にETCを導入しても混雑がどのくらい緩和するかは謎である。なぜなら一般道も混むからである。
極まれに、料金所の装置側の不良等で遮断機が開かないこともあるようである。
ETCはこのような正常に通信できなかった状況を全く想定していない最悪の設計なので、ETCゲートを通過するには、開くか開かないか分からない遮断機が目の前に迫っても、極端な減速をしないでいられる胆力が要求されることになる(高速道路で急制動は事故の元)。
本当に衝突すると免許減点は当然、高速道路会社は車や入院費などを弁償してくれないばかりか、運転手に遮断機の賠償を要求するかもしれない。最悪である。
更なる問題として、ETCには法的な大欠陥がある。それは、例えば職員がゲートの無謀な横断をし、それを轢き殺したら、なぜか運転手が有罪という点である。
無停止を謳っておきながら、急停止不可能な速度でETCレーンを通過する事を保護していないのである。轢けば当然交通刑務所行きであるが、ドライバーは一体どんな悪いことをしたというのであろうか。最悪である。
余談であるが、ETCのバーは公道への「障害物の設置等」に該当し、道路交通法第76条3に違反しているのではないか、という指摘もある。
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