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電気自動車(EV)用の急速充電方式の標準の一つ。日本発。
CHAdeMOのプラグは急速充電用であり、普通充電のプラグSAE J1772(後述)とは別になっている。海外の電気自動車充電規格ではプラグが共用なことが多く、この点が不便とされている。
CHAdeMO 1.0の仕様では、直流で最大500V、最大125Aを規定する。単純な掛け算では62.5kWになるが、最大出力は50kWまで。CHAdeMO 1.0で 50kWとされた理由は、平均的な充電一回の所要時間を10分〜15分程度と想定し、設置コストや配電線への影響、また需給側EVに搭載されるリチウム電池の能力などのトレードオフを総合的に判断した結果だと説明されている。
CHAdeMO 1.2の仕様では、直流で最大500V、最大400A(最大出力は200kW)までを規定する。
日本では電気関係の法律の制約により600V以下を低圧としているため、電柱から家庭に気軽に引き込めるのは600Vが限度である。以下は現時点では業務用(EVバスなど)となる。
CHAdeMO 2.0の仕様では、直流で最大1000V、最大400A(最大出力は400kW)までを規定する。1000Vは高圧受電になるため一般家庭では難しい。
CHAdeMO 3.0の仕様では「ChaoJi」(超級)と名を変え中華仕様に乗っ取られてコネクターまで非互換のものに変わったが、直流で最大1500V、最大600A(最大出力は900kW)までを規定する。
CHAdeMOは日本発の技術であり、日本で使用する分には特に問題はないが、海外では普及せず、CHAdeMOでの統一は実現しなかった。これは「日本の電気事情が悪い」のに対して「海外、特にヨーロッパは電気事情が良い」という点に尽きる。つまり結論は「日本の電力インフラが不十分だから」である。
日米は家庭用の電圧が低い。日本の場合、単相で100Vまたは200Vしか得られず、三相でも200Vである。対しヨーロッパは単相230V、三相400Vが標準であり、しかも三相が広く用いられている。ゆえにヨーロッパを前提としたヨーロッパ発の規格との開きは埋めようがなかったのである。
ちなみに日本のCHAdeMO急速充電器の場合、CHAdeMO 1.0用では三相AC200Vで引き込み内部でDC350Vに変換して出力する製品や、CHAdeMO 1.2用では三相4線式415Vを入力してDC150V〜450Vを最大350A出力する製品などがある。
以降はCHAdeMO 2.0までについてを記述する。
コネクターは財団法人日本自動車研究所(JARI)の規格「JEVS G 105」が採用されている。
極太の大きな丸い口の中に、端子の口が計4ある。つまり12時、3時、6時、9時の位置に端子がある。
極太の電源ピンが二本で3時と9時の位置にある。更に12時と6時の2つの口については、中に通信用のピンが4ピン存在するため、総計10ピンから構成されることになる。
電源線と2本のCAN信号線以外はアナログ信号である。
CHAdeMO規格は、標準仕様書(TS D 0007:2012)として公表された。
国際標準化も進められており、電気自動車の規格IEC 61851として、次が標準化された。
CHAdeMOが普及に向かっている中で、米ゼネラル・モーターズ、米フォード、独フォルクスワーゲン、独ダイムラー、独BMWなどは共同で独自の規格CCS(Combined Charging System)、通称Combo(コンボ)を作り、対抗とした。
後出ながら、欧州ではハイパワー急速充電器として広く普及、日本車でも欧州向けはCHAdeMOではなくCCSを採用する例が見られる。
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