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言語の分類において、同一の起源(祖語)から派生したとみなされる言語のまとまり。
言語は、同一の起源から枝分かれして現在に至ると考えられている。
人類がミトコンドリアイブなどとして遺伝子的な単一の祖に行き着くように、起源も突き詰めれば一つの最初の言語から枝分かれしたと考えることも可能で、このような仮説においてはその最初の言語は原始人類言語(Proto-Human language)などという。
本当に起源となる言語が一つだけかどうかはまだ分からないが、それでも祖はそう多くは無いとみられ、いずれにせよそれら祖となる言語から枝分かれしていったであろうことは、あまり疑いの余地が無い。そこで、祖を等しくする言語をまとめて語族(大語族)という。
語族を分けて語群、語群を分けて語派、のように細分化することが多いが、この分類は学説によって異なることがある。
語族とするか語群とするかなども、決まっていないものもある。
また、語派の更なる分類がまた語族と呼ばれたりすることもある。命名については、かなり混乱していると言わざるを得ない。
語族は一説には62あり、その中でも大きな語族が12あるとされていた。説によって数字は変化する。
かつては、中でも大きな次の3つを三大語族としていた。
現在は、インド・ヨーロッパ語族以外は否定されている。
ある言語があり、方言→方言→方言→…のように派生し続け、やがて相互に意思疎通が出来ない程度に変化すると別の言語であると言えるが、どういう条件で別の言語とするのか、というような明確なルールは無い。同じ日本語されていても、本気の方言で話されたら意思疎通は不可能であろう。
他にも、かつてのユーゴスラビアで国語とされた「セルビア・クロアチア語」は、国の分裂後、セルビア語、クロアチア語、ボスニア語に政治的に分けられた。後にセルビアからモンテネグロが独立したため、モンテネグロ語が出来た。だが、これらの言語間には方言程度の差しかない。
また派生した言語同士は単語や発音などに近縁関係を見るが、同じ語族でも単語や発音が全く違ったり、さらには語順まで違うことも珍しくはない。
つまり、語族と文型(語順の規則)には相関関係はない。ヨーロッパ系言語のインド・ヨーロッパ語族だけで見ても、英語はSVO文型だが、ドイツ語はSOV文型(日本語と同じ)であるなど、差異が見られる。
自然発生的に産まれたものが一般的な言語だが、人為的に作られたものもある。
由来により、次の二つに分けられる。
その昔、異なる言語を話す商人達が意思疎通を図るために、互いの言語を混ぜ合わせて会話に使った言語をピジン語などといい、それが広まりやがて言語としての体裁が整うようになったものがクレオール言語である。
人工言語(人造語)は、インターリングやエスペラントに代表される人工的に作られた言語をいう。
現在においては、三大語族といった考え方は否定されており、30近い語族にまとめる考え方が一般化している。
人類はアフリカから誕生したことから、起源を遡るとするならばアフリカから始めるのが近道といえなくもないが、肝心のアフリカは西洋人からの被侵略の歴史があり、西洋語を公用語とする国も多いという現状もある。
以下、アフリカから東に向かって記載するが、これは必ずしも言語の伝播の順序などを示したものでは無い。孤立した言語については、別記する。各地域内は原則として50音順とする。
†は死語を表わす。
この辺りの言語は、まとめて「パプア諸語」とも呼ばれる。まだかなりの部分で研究中で、これら分類については仮説の域を出ない。
「オーストラリア・アボリジニ諸語」ともいい、オーストラリアおよび周辺諸島の原住民族(アボリジニ)の言語である。
これらも研究中で、文献により異動が大きい。主なものは次の通り。
「アメリカ・インディアン諸語」ともいい、アメリカ大陸の原住民の言語である。
シベリアからベーリング海峡を渡りアラスカを経て大陸全土へ広がっていったものとみられている。
既に消滅した言語も多いが、かつては1000を超える言語があり、いまも数百が残るとされている。この中には、同系統とみられている語族が多数あり、10程度の「大語族」が提案されている。今後の研究により、分類がまとめられていく可能性がある。
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