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ピントが合っている被写体の距離の範囲。ピントの遊び部分とも言える。絞り値を大きくすればするほど広がる。
カメラで被写体にピントを合わせた場合、厳密にいうと、完全にピントが合う距離は一つしかない。
ただ実際にはその前後の範囲でも十分ピントが合っていると感じられる領域がある。この時、この奥行きの幅を被写界深度といい、単位はメートルで表現される。
その幅の大小は「浅い」または「深い」とも表現され、奥行き距離でピントが合う範囲が狭いことを被写界深度が浅いといい、逆にピントが合う範囲が広いことを被写界深度が深いと言う。誤解を招く表現だが、この浅い深いは、ピントが合った被写体のカメラからの距離とは無関係である。
被写界深度は、写真表現に大きな影響を与える。
被写界深度が浅ければ、ピントを合わせた主たる被写体が強調され、周囲は目立たない絵ができる。このような写真技法を「ボケ味」といい、古くから日本人が好んできた。
対して、画面全体に被写体がある場合は、被写界深度を深くし写真全体にピントを合わせることで、広い範囲をくっきりと撮影することになる。
被写界深度が極度に浅い例として、明るいレンズを絞り開放にするともはや被写界深度数cm、人物の右目にピントを合わせると左目はピントが合わない、というほどのシビアな世界となる。
被写界深度を変えるためには、絞り値や焦点距離を変更することになる。
同じ場所から同じ画角で、被写界深度を変えて撮影したい場合、焦点距離を変更するとともに、絞り値(F値)を変更することで、それを達成することになるだろう。
デジタルカメラの場合、撮像素子の大きさが機種ごとに様々だが、撮像素子が大きいほど、被写界深度は浅くなる。APS-Cサイズなど35mmより小型の撮像素子を持つデジタルカメラが多いが、こういったものはボケが小さくなるためボケ味を出すのに不向きであり、結果としてデジタルカメラでも35mmなど大型の撮像素子が求められる要因となっている。
とはいえ、普及しているコンパクトデジカメはAPS-Cサイズよりも更に小さい素子であるため、これと比べればAPS-Cサイズでもかなりのぼけ味を出せる。
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