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神棚に並べるときは、酒は二本の瓶子(平次)に入れて榊の手前に配する。
水、米、塩は中央に置き、米を中央に、水は向かって左に置くようにする。
神前へのお供えとは、神様に対して、贄を供するということを主たる目的にしているとされている。
従って、毎日食しているものを少しずつでもお供えするものであり、また、後でそれを捨てるのではなく、頂く(直会)、を基本に、心を込めて実施していれば問題はない。
米は、一般的には洗米かご飯が良いと流布されている。洗米とは、要するにご飯を炊くために研いだ米(水洗いした米)をいう。
米を研ぐと、その日のうちに炊かないと腐ってしまうが、ご飯をあまり炊かない家では生米ではいけないのか、という点はよくある疑問である。
上に述べるように、神饌の本質は贄を供することにある。その本質を誤らなければ、家庭の神棚にお供えする米は、生米であっても何の問題もない。ではなぜ洗米なのかといえば、日々お供えするべきものは、理想的には単なる「食べ物」ではなく「料理」だからである。生米は料理ではないが、洗米は料理ということである。
実際の神社はどうであるかを、実際に各所で確認してみた。
神社でのお祀りのしかた見る限り、祠など直接参拝者が見やすく、かつ管理が薄そうな場所を幾つか確認した範囲内では、ほぼ例外なく「生米」が置かれていた。しかもおそらくは、たまにしか交換されていないようでもあった。生米は簡単には腐らないので、そういうことが可能なのだろう。
もし、ご飯を供える場合は、炊きあがった時に少量を神棚に供えておいて、あとでそれを食べる、という方法でよいと思われる。一般に、仏壇などでも同様のことをする。
なお、生米を供える場合は清めるために塩を振る、なる手法が流布されているとのことであるが、そもそも「米を洗う」のは清めているわけではないので、これは完全な嘘である。
酒を供える場合は、二本の瓶子(平次)に入れて、榊の手前に配する。
酒は水と違って毎日交換する必要はない(してもよい)が、放置していては腐ってしまうので、榊と同じく月二回以上は換える必要がある。
もちろん交換する場合も、その酒は捨てるのではなく、頂く(直会)、を基本とする。
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