読み:ひろ
品詞:慣用単漢字

JIS漢字表に存在する「幽霊文字」の一つ。

目次

漢字

u78b5

  • 部首: 石 + 9画
  • 総画: 14画
  • 解字: ⿰石貞

意義

意義不詳。

字源

漢字字典にない文字で、かつては幽霊文字として扱われていた。

後の調査により、人名にこの文字が使われているらしいことが明らかとなっている。

幽霊文字について調査した資料、「JIS X 0208:1997附属書7(参考)」の「区点位置詳説」、300ページの2.139は、「典拠 日本生命人名表 人名を典拠として採録された。NTT固有名に、(せき)碵人(ひろと)など、43件の用例がある。神戸家庭裁判所改名許可例に"文碵"("文博"に改名)がある。その他にも、人名の用例の確例がある。」としている。

同資料は続いて「暗合 篇目次第*に大廣益會玉篇*にない字として見える(付属書7図76)。」としている。

発音

概要

JIS漢字制定前にも、苗字として「碵」、名前として「碵人」(ひろと)などが確認されているらしい。現在でも、碵の字を用いた人名は幾つか確認されている。

なお、「碩」の字と誤認、誤用されることもあるが、異なる字である。但し、人名用漢字としては「碩」の異体字であるとする説もある。

用例

主な用例は、次の通りである。

加藤碵一 (かとうひろかず)

独立行政法人産業技術総合研究所所属。

地震や地質に関する書籍を多数執筆している。

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