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日本人二人目のノーベル文学賞作家。1935(昭和10)年、愛媛県喜多郡大瀬村(現在の内子町大瀬)に生まれる。主な作品に『ヒロシマ・ノート』『死者の奢り』、芥川賞受賞作『飼育』がある。
彼の生まれた村は谷間の村で、幼少期に森野自然に包まれて暮らしたことが、人間形成と文学に深い影響を与えた。また、9歳の時に祖母と父を亡くし、とりわけ父の死は後々までも影響を与えた。文学のモチーフの一つである家族関係の追求の根が父の死にあるということは否定できない。
東大入学後、1957(昭和32)年、東大新聞の五月祭賞に入賞した『奇妙な仕事』が毎日新聞で平野謙に賞賛された。その翌年、『飼育』が芥川賞を受賞する。
1994(平成6)年、ノーベル文学賞を受賞する。その受賞理由は「生活と現在の人間の苦境している状態の断片を架空に要約した創造的な世界を詩的に作り出す人」である。
川端康成に比べて知名度が低く、何故彼が受賞したのかわからなかった人が多い。
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