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20巻1100首からなる歴史上最初に編まれた勅撰和歌集。三代集、八代集の一つ。
成立年には諸説があるが、913(延喜13)〜914(延喜14)年頃とされる。宣下は905(延喜5)年醍醐天皇によるという説が一般的であるが、年次については諸説があり定かではない。
撰者は紀友則・紀貫之・凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)・壬生忠岑(みぶのただみね)であるが、紀友則は編集中に没している。
「古今」という名の意味には「古い歌と今の世の歌を集める」という意味を持つ。
20巻の内訳は、春(上下)・夏・秋(上下)・冬・賀・離別・羇旅(きりょ)・物名(もののな)・恋(一〜五)・哀傷・雑(上下)・雑体・大歌所御歌(おおうたどころのおんうた)に分類される。この分類が後の撰集の規範となる。
巻頭に紀貫之による "仮名序" 、巻尾に紀淑望(きのよしもち)による"真名序" がついている。
作者数は127人。第一期の "読人知らず時代" は少数の歌を除いて作者不明である。古今集の読人知らずの歌約450首のうち、大部分はこの期に属する。第二期は "六歌仙時代" である。六歌仙のほか在原行平・藤原敏行などが活躍する。第三期になると "撰者時代" という名の通り撰者の和歌が多くなる。
七五調で三句切れが多く、流暢な調べが多いのが特徴。また、縁語や掛詞の使用が多い。さらに理知的に屈折した表現をとっているため、推量や疑問・反語による句切れが目立つ。やさしく可憐な風を「たをやめぶり」と言う。
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