妹の姫、或いは若い姫の意味。弟姫。
固有の名としては浦島太郎の物語に登場する竜宮に住む亀姫のこと。
浦島太郎の物語自体では特に触れられていないが、古くからの物語などにワタツミ(大綿津見神)の娘と同一視するものがある。そうであるとすると、この乙姫は大綿津見神の娘、豊玉毘売である。
古事記と日本書紀には山幸彦が釣り針を探しに海神の宮にゆく物語が記されているが、浦島太郎の話はこの山幸彦と海幸彦の神話を典拠にしていると考えられている。従って、浦島太郎の物語自体は触れていない(物語の本質には関係ないため)が、そうであれば乙姫は豊玉毘売をモデルにしたと考えらるのは自然なことである。
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