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かつて、南鮮ウォンと米ドルの為替チャートに見られたグラフの波形のこと。
この曲線は、米ヘッジファンドがウォンを買い、ウォンの値上がりを食い止めるべく韓銀(韓国中央銀行)が介入(通称、韓銀砲)をしたため、発生したと見られている。つまり、米ヘッジファンドと韓銀との死闘の結果が、ワロス曲線だったのである。
南鮮の場合、輸出で外貨を得ながら生計を立てているため、ウォンが値上がりしすぎると深刻な打撃となる。$1=980が損益分岐点で、$1=950を超えると危険、という状況のようである。
そこで介入するのだが、その介入方法があまりにもお粗末であったため、ファンドにもてあそばれてしまったわけである。
南鮮政府と韓銀が、なぜこのようなバレバレのワロス曲線での取引を続けたのか、その理由は今も定かではない。
ここでは分かりやすくするため、$1=1000.0ウォンであるとし、このラインでウォンの価格を維持すべく韓銀が防衛しているものと仮定する。
さて、このような「防衛ライン」などと言うものは本来有り得ないが、今回はそれがバレバレで存在した。1000になるたびに介入することが分かっているなら、どんな下手糞でも安値で買い、高値で売り、確実に儲けることができる。
常識的に考えて、通常は、そのようなことはあり得ない。それだけ、このワロス曲線というのは異常なものだったのである。
$1=1000.0ウォンの時に、$1000をウォンに両替したとする。結果1,000,000ウォンが手に入る。
ウォンを買うということは、買い手がいる→市場価値がある、ということなので、必然的にウォンは値上がりする。
例えば、値上がりして$1=998.0ウォンになったとする。ここで、値を下げるため韓銀は介入するが、同時にファンドもウォンを売るとする。ここでは1,000,000ウォンを売る。
この状況では、次の公式が成り立つ。
1∶998.0=x∶1000000
答えはx=$1002.0、つまり$2儲かったことになる。
実際には$1000などという小額ではなく、莫大な金額でウォンが買われ、そして売られた。それが一日に何度も繰り返されたわけである。
グラフを見るだけだと、ウォンの価格は維持され、同じような金額を繰り返しているだけのように思われるが、さにあらず、現実には莫大な金を吸い取られているわけである。
韓銀は必死の防衛でウォンの値上がりを防いだ。
しかし今度は、サブプライム問題で死亡寸前のアメリカ大手金融会社に、敢えてその手でとどめを刺してしまった。
かくして南鮮から米の投資が一気に撤退、ウォンは逆に、怒濤の勢いで値下がりを始めた。グラフ的には、一気に上に向かってロウソクが伸びることになり、もってこれは「昇竜拳」と呼ばれるようになった。
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