スクール水着

読み:スクールみずぎ
品詞:名詞

小学校中学校などの水泳教育で用いる、華美でない水着。略して「スク水」。

目次

男性用のものは主としてトランクス型で、一般には「海パン」(かいぱん)と呼ばれる。

女性用のものは胸まで覆う必要があったこと、また華美でないという条件を満たすため、ワンピース型になっている。

かつては、黒一色や紺一色のものが標準的であった。

学校の授業用なので、学校によっては、学年ごとに異なる色を付ける、といった工夫をしている場合もある。

最近は、水中で目立つ色として橙色などが採用される例が多いとされる。

素材

現在、水着に使われている素材は、次のようなものがある。

古くは木綿製やアセテート製のものもあったが、今では完全に化学繊維に置き換わっている。

形状

種類

競泳水着などの水着の改良は日々行なわれており、その成果がスクール水着にも反映されている。

このため、スクール水着、特に女性用には次のような種類が生じるようになった。

  • 旧タイプ (俗称 旧スク)
  • 新タイプ (俗称 新スク)
  • 競泳タイプ、競泳水着 (俗称 競スク)
  • スパッツタイプ

旧タイプと新タイプの差は股間部分にあり、旧タイプはスカート型になっている。

新タイプは競泳水着と同様で、シンプルな形状となり、体に密着するようになっている。脇に白・赤・緑などのラインが入ったものもある。学校向け衣料メーカーの多くはこちらを中心に販売している。

競泳タイプ

新タイプと競泳タイプは、似てはいるが、別物として捉えられている。

競泳タイプ(競スク)は肩紐が細い形状で白のパイピング加工が施されていることが多い。ナイロン若しくはポリエステルポリウレタンの混紡など競泳水着のように伸縮性に富んだ素材で作られ、体のラインを一層引き立てるのが特徴である。

大手スポーツブランドから発売されることが多いが、学校向け衣料メーカーからも発売されている。

グラビア写真やイラストでは白い肩紐のスクール水着が多く描かれ、中でもArena社のARN-75が定番モデルとなっているとされる。

旧スクール水着

旧タイプは、股間部に俗に水抜きと呼ばれる大きな隙間があるのが特徴。胸から入った水がここから抜けるため、泳ぎやすいのだとされている。

まんがやゲーム等の描写で、ここを広げて用を足したりHな行為に至ることがあるが、これは現実には不可能である。

この穴を広げても、開口位置は腹部であり、それより下にはならないからである。

スクール水着姿を愛好する者は少なくないようである。同人業界でも「スク水」と呼ばれ人気があり、同人誌に描かれることも少なくない。また、スクール水着のまんが作品のみを扱ったムックも市販されている。

TINAMIニジエなどに代表されるイラスト投稿SNSなどでも、「スク水」タグの絵は無数に存在する。

ボディラインがよく見えるという点では競泳型、新スクール水着の方が上である。男性にブルマーが人気なのもこれが理由なのだが、片や水着となると、人気は旧スクール水着となる。

着用したいという人のために、コスプレ衣装としてのスクール水着も製造販売されている。

用語の所属
水着

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