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TINAMI株式会社が運営しているイラスト投稿SNS。創作系コミュニティサイトとしては日本で第二位の会員数を持つ。
TINAMIは1996(平成8)年7月、インターネット上に散在するアニメやマンガ系のイラスト作品を発表する「リンク集」として開始された。
その後、アニメ・マンガ系クリエイター向けサイトとして、「ちえり」と呼ばれる独自のWWWロボットにより登録サイトの更新情報を提供するシステムを提供した。ここまでが、初期のTINAMIである。
2007(平成19)年からはイラスト投稿SNSが流行し始め、TINAMIもこれに合わせて一新された。2007(平成19)年からは「2.0β」としてCGMすなわちユーザー参加型コンテンツの試験運用が始まり、翌年の2008(平成20)年5月1日には「2.0γ」として作品投稿システムが提供されるようになった。
2011(平成23)年現在、投稿可能な作品は「イラスト」「まんが」「立体造形物」「小説」「コスプレ写真」の5カテゴリーとなっている。
TINAMIが検索エンジンだった時代に登録サイトに発行していた「tm??????」というクリエイターIDは、2008(平成20)年のγ版アップデート時に失効した。
従って今はもう使用できない。再登録が必要である。
その理由として、検索エンジン時代には利用規約は存在しなかったが、投稿サイトにするにあたり利用規約を作らざるを得ず、利用規約に同意していない人を勝手に新IDに移行させるわけにはいかなかったためである。
元々の由来から、TINAMIは他のイラストSNSと違い、サイト内で閉じた設計にはなっていない。
各作家が持っているページ(やブログ、Twitteなど)の存在を尊重している。また、絵の投稿はしたいが交流はしたくない、という人もいるわけであり、そういった人の希望も叶えられている。SNSにありがちな押しつけがましさを、極力避けるような運用がされている。
具体的には、ユーザー同士の横の繋がりはTINAMI内でも可能ではあるが、基本的にはTwitterなど既存のありふれた方法の併用も前提となっている。TINAMIの中の人も「うちで一番大事なのは「作品を発表すること」です。それがプライオリティとして一番高い」としている。
決して、交流している暇があれば絵の一枚でも描けといったような姿勢ではない。一般にSNSはユーザーを閉じ込めて独占しようとする傾向が強いが、TINAMIは他のツールとの併用が前提で、作品発表に特化したSNSとしての方向性を目指していることがうかがえる。
また現時点では、投稿者より閲覧者が不足している傾向にある。モチベーションアップのため何らかの改善が求められるが、今は、沢山の人に見てもらいたいと言うよりは自分が描きたいから描く人に向いている。
一次創作(オリジナル作品)と二次創作作品は明確に区別されており、投稿時にもその選択が必須となっている。
更に二次創作については、自作、模写あたりまでは許容されるが、トレース(転写)されたものについては権利者の掲載許可が無い限りは規約違反で、容赦なく削除される。
より分かり易く言えば、トレースは著作権侵害なので、削除の対象となっている。
SNSは、全自動で会員同士をくっつけるような機能が提供されることが多いが、TINAMIの場合は極めて消極的である。
Twitterでフォロワー同士はTINAMIでも友達として自動登録されたりはするが、基本的に全自動で横の繋がりが出来るようなことはない。繋がりは原則として能動的に自分から動くことが必要で、全てお膳立てされなければ動けない人には向いていないが、余計なお節介が要らない人には適している。
毎週一回水曜日頃には、支援やコレクションの傾向から分析した「心の友達」リストが更新され、その手助けをしてくれる。
絵の評価方法は、「支援」「コメント」「コレクションへの追加」がある。
支援は、良い絵に対して一人一回のみ与えることが出来る評価である。pixivと違い、点数を付けないという方針は、運営が絵を軽んじてない感じがして好感が持てる。
トップページに表示されるのは絵のサムネイルである。
縦長または横長の絵の場合、そのまま縮小するのではなく、その一部分を切り抜いてサムネイルとする。等倍で切り抜くことも、縮小前提で広く切り抜くことも可能で、作者が特にアピールしたい部分を選んで切り抜かせるという方針もまた、運営が絵を軽んじてない感じがして好感が持てる。
サムネイルは一部しか見えないものが多いので、新着で流れてくる絵をクリックしてみたくなる衝動に駆られる人も多いようである。
これを著している時点では、ランキングに入っても通知はない。
ランキングに入ると作品画面の題名の横に王冠のアイコンが付くので、それによってランキングの有無は分かる。
各会員は「ユーザー」としてのアカウント(ユーザーID)を持つ。
ユーザーは、ROMを除き、実際の作品を発表するためのアカウントとして「クリエイター」としてのアカウント(クリエイターID)も持っている。
クリエイターアカウントには、イラストやまんがなど各投稿内容に応じてクリエイター・ジョブ(例えば「イラストレーター」、「マンガ家」など)が付けられる。
つまり、次の階層構造である。
現在は1ユーザーにつき1クリエイターだが、将来的には複数のクリエイターIDを持つことも可能なように想定しているらしい。
クリエイター・ジョブは、投稿作品に応じて自動的に設定されるが、消すことも出来る。ただし消すと、それに紐付けられた投稿済み作品は全て削除されるので注意が必要である。
作品の投稿や、ラウンジへの参加、また一般に公開するIDは、このクリエイターアカウントとなる。対して、その各作品に対するコメントはユーザーアカウントとして行なわれる。
このため「ユーザープロフィール」と「クリエイタープロフィール」は別々になっており、相互のリンクを付けることも消すこともできる。
ハンドルネームを相互で変えることも可能で、名前を変えてリンク表示を禁止にすれば、そのユーザーがどのような作品を作っているか分かりにくくすることも可能である。
一見煩雑であるが、ユーザーとクリエイターのアカウントを分けることには理由と利点がある。
名前を変えてリンクを切っておけば、好きな絵に思ったことをコメントできるメリットがある。
つまり、超有名作家がコメントしたのをみて歓喜してみたり、ROMがコメントして何だROMかと残念がったりしないように、コメントはユーザーIDで行なわれるようになっているのである。自分のレベルや地位を気にせず、ゆったりとしたコミュニケーション、交流が可能というところがTINAMIらしさと言える。
従ってTINAMIでは、他のユーザーからコメントを貰ったからといって、そのユーザーの作品にコメントのお返しをするといったような不自然な交流はない。むしろ、そういった謎の義務感を押し付けられることがないという利点がある。
なお、これを著している時点では、クリエイター検索はあるが、ユーザー検索は実装されていない。
TINAMIはユーザーとクリエイターが別なので、交友関係もそれぞれで別に結ばれる。
ユーザー同士は「友達」として関係を結ぶ。
但し、「友達であること」と「友達の作品が好きなこと」とは異なる。人間として仲良くしている印が、TINAMIにおける「友達」であると言える。
実際に友達の作品が好きであれば、更にクリエイター同士で交友関係を持つことになる。これは次に説明する「お気に入り」である。
クリエイターについては、気に入った人を各自「お気に入り」に登録してウォッチできる。但し、その情報は当人には伝えられない。当人が分かるのは、自分を「お気に入り」に登録している「人数」だけである。
pixivでは登録している人も分かるがTINAMIでは分からない。この理由としては「お気に入りに入れてくれた人を確認して、単なるROMだったらガッカリするが、そんな人であってもファンには違いないのだから大切にしてあげてほしい」という願いが込められているとする。
また馴れ合いや上下関係も煩わしいと感じる人もおり、気に入った人を気軽にお気に入りに登録できたり、自分を確認されてガッカリされることも無いという意味で、このスタンスは、絵や絵描きというものを大切に考えた上での一つの結論とも言える。
類似サービスには恐らくない、TINAMI独特のコンテンツが、このアドバイスラウンジである。
自分が投稿した画像を提示して、アドバイスを求める掲示板機能である。
あまり盛り上がっているとは言えないが、人が増えてきたので、今後、本領を発揮するものと期待される。
TINAMIの中で、もっとも摩訶不思議なものがポイント、正式名称「TINAMIユーザーポイント」である。
絵を投稿したり、他人の絵を評価したりすると、ポイントを得ることができる。ポイントをためるとイラストレーター描き下ろしの景品と交換したり、アドバイスラウンジで使用したりできる。
このポイントは100ptを100円で買うこともできるのだが、そこまでして手に入れるほどのものでも無いので、現時点ではTINAMIユーザーがお客様になりたくても金を払う場面がほぼ無い。逆に、使い込むほどポイントがもらえるという主客転倒状態となっている。
現在は、投稿済み作品の差し替え機能が10ptで可能になっており、後からミスに気づいて絵の差し替え、といったときに余ったポイントが使えそうではある。
現代アート事件とは、pixivが犯罪集団カオス*ラウンジと結託し犯罪幇助をしていたという事件である。
pixivユーザーの絵が勝手に、使われ、破かれ、踏まれ、ぬり潰されるといった酷い扱いを「現代アート」の名の下で行なわれていたことからユーザーは憤慨、以前からの不信、鬱憤もあり、TINAMIなどへの民族大移動を始めることになった。
同系統ではpixivに完敗、閑古鳥が鳴いていた。それでもよく諦めず、心折れずに続けられたものである。
pixivは以前から絵師の不信を買うような言動があったが他がないため我慢して使われていた経緯があるが、2011(平成23)年7月に運営が腐りきっていた事が判明し、絵師は遂に激怒、TINAMIが受け入れに全力としたため民族大移動が始まった。
だが、元々閑古鳥のサイト、このような大量移民、大量アクセスなど想定しているはずもなく、サーバーが圧死寸前となった。しかしこれが最初で最後のチャンスには違いなく、2011(平成23)年7月27日から翌日深夜にかけてサーバー増強と、当初から予定されていたデザイン変更を同時に実行した。
何者かにより、この騒動のさなか、TINAMIに対してF5アタックが行なわれた。
足が付かないようにモバイルアクセスポイントを利用しての攻撃だったとTINAMIは発表。ブロックされては別の場所に移動して大量のコネクション、という攻撃を繰り返したという。
新規ユーザー登録で重くなっていたのかと考えられていたが、それ以外の要素もあったようである。pixiv関係者の攻撃とみられるが、通報済みであるという。
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